採用と転職におけるアンコンシャスバイアスをなくすために

3月8日は国際女性デー(IWD: International Women’s Day) です。リアルライフサイエンスを展開するSThreeはSTEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野における女性の活躍を後押しするため、”Women in STEM”をテーマとした懇親会や勉強会の開催や、CSRの一環として、ガーナにある女子学生が数学や科学を学ぶための教育機関であるを身につけるためのアフリカンサイエンスアカデミー(ASA)の支援を行っています。

 

過去最低のジェンダーギャップ指数となった日本

日本では国際女性デーはまだあまり馴染みがないように思えますが、これこそが女性の権利に対する他国との意識の違いを表しているのかもしれません。世界経済フォーラムが政治、経済、教育、健康の4分野で男女格差を指数化した「ジェンダーギャップ指数」において、2019年日本は153カ国中121位という過去最低の結果となりました。政治分野に限ると女性議員の割合は10.1%、閣僚は5.3%であり、144位と最下位に程近い順位となりました。女性議員の割合は1995年にはたった2.7%だったことを考えると進歩していないわけではありませんが、進歩の速度が遅く、他国に続々と追い抜かれている印象を受けます。

実際に日々のニュースを見てみても、東京医科大学や順天堂大学を皮切りに明らかになった、医学部入学試験において女性が一律で減点をされていた問題など、目に見える形での男女不平等の例はいくらでも見つけることができます。

同様に企業の採用においても、クライアントが男性担当者を好む、出産や育児などで長期休暇を取ることがないなどの理由で、表向きは性別による差別がないとしても男性が好まれる場合に加えて、面接官が意識していなくても実際の判断に大きな影響を与える「アンコンシャス・バイアス」は採用における男女平等を達成する上での大きな障害となります。

 

企業ができること

雇用機会や待遇における男女平等は現在当然のものとなっており、多様性を重視する世界の一大潮流に逆行することは企業としても非常に大きなイメージダウンとなりかねません。加えて、労働人口が減少の一途を辿り、専門的な知識やスキルを持つ人材がとりわけ不足している日本においては、性別が持つ固定観念から脱却することで優秀な人材を獲得できる可能性も大いにあります。

アンコンシャス・バイアスは本人が自覚をしていないが故に、防ぐのが非常に難しいものでもあります。これをなくすためにはまず、研修やワークショップなどの機会を設けて、誰もがそもそもアンコンシャス・バイアスを持っていることやどのような種類のバイアスを持っているのかを認識する機会づくりが重要となります。

また、より根本的な解決のためには、性別の要素を排除した採用を行う体制を整えることが挙げられます。直近で大きな話題となったのは、ユニリーバ社の取り組みです。同社は36日から採用の応募フォームを新たにし、性別に関する質問をなくしました。国際女性デーを目の前にして大きな決断をしたユニリーバ社の動向に大きな注目が集まっています。

 

個人ができること

アンコンシャス・バイアスは他者に対するものだけではなく、「自分にはこれはできるまい」と言ったような自分自身に無意識に課しているものも含みます。国際女性デーをテーマに弊社の女性社員に話を聞いた際、日本ではSTEM領域で活躍する女性がまだまだ少ないことが言及されました。興味深いのは、多様性を推進するために女性を積極的に採用したいものの、女性の人材を確保するのが難しいと話す企業の採用担当の方が多いという点です。

この背景にあるのは、家事や育児の負担がまだまだ女性に集中しがちな日本においては、必然的に女性が仕事にかけることのできる時間やリソースが男性と比べて少なくなってしまう場合が多く、男性と同様の高いパフォーマンスが求められる職種を女性が敬遠しがちであるという現状です。人生の各ステージにおいて仕事含めた様々な優先順位は変わっていくものであり、1人の人間ができることには当然限りがあります。一方で、ご自身がお持ちの経験やスキルはある企業にとっては非常に大きな価値をもたらすこともあるでしょう。自分自身へのアンコンシャス・バイアスから一歩踏み出すことで、少し違った未来が見えてくる可能性もあるかもしれません。

 

リアルライフサイエンスにできること

STEM分野を代表する数々の企業様のパートナーとして採用のお手伝いをしてきた実績、また弊社自身が多様性や女性の活躍を推進する立場として、雇用主ブランドの確立や採用担当者の心得など、採用に関わる様々なニーズに対応いたします。採用をお考えの場合はぜひ弊社までご相談ください。

また、新たなキャリアをお考えの場合、募集要項だけを見て判断してしまう前に、弊社のコンサルタントにご相談ください。募集の状況や同様のポジションなど、皆様のキャリアパスに沿った様々な可能性をご提案させていただきます。

お問い合わせは以下のフォームからお願いいたします。

 

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タグ: VACCINE TECH AI

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